ニコチン依存症を
克服するには

「ニコチン依存症」
を克服するには

まず重要なのは、タバコをやめられないのは「ニコチン依存症」という病気であることを認識することです。つまり、病気である以上、適切な治療が必要ということです。

では、治療を行う上で重要なポイントはなんでしょうか。
それは、「身体的依存」「心理的依存」それぞれに適した治療を行うことです。

「身体的依存」に使用
する禁煙補助薬とは

一般的に、「身体的依存」の治療に使う禁煙補助薬には、ニコチンガム、ニコチンパッチ、ニコチンを含まない飲み薬の3種類があります。ニコチンガムと一部のニコチンパッチは薬局で購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)であり、医療用ニコチンパッチとニコチンを含まない飲み薬は医師が処方する医薬品です。

ニコチンガム、ニコチンパッチおよび医療用ニコチンパッチは少量のニコチンが含まれており、口の中の粘膜や皮膚から少量のニコチンを徐々に吸収し、禁煙時の離脱症状(禁断症状)を緩和しながら症状の解消を行うものです。

一方、ニコチンを含まない飲み薬は、喫煙時の離脱症状(禁断症状)を抑えることと、喫煙しても満足感が得られない作用を脳に働きかけることで症状を解消するものです。

「心理的依存」に使用
する治療用アプリとは

これまで心理的依存に対する治療としては、診察時に医師から受けるアドバイスが主でした。しかし、心理的依存を解消するには日頃の行動を変える必要があり、そこに医師が常時介入するのは現実的ではありませんでした。

その課題を解決する手法として、2020年に治療用アプリというものが登場しています。
これは、一般のヘルスケアアプリと異なり、厚生労働省に薬事承認された、医師のみが処方できる治療用アプリです。
治療用アプリは、禁煙外来の通院と通院の間の期間に、患者さん一人ひとりに個別化されたサポートをアプリが行います。例えば、喫煙欲求が高まった時には、チャットを使い対処法をサポートしたり、日々の禁煙状況を記録し、自分の喫煙欲求が高まるポイントをしっかり確認しながら習慣を変えるサポートをしてくれます。